いわゆる-メルヘン
日本に帰ってきてからというもの、むさぼるように日本文学を読んでいる。といっても、それほど冊数を読んだわけではなく、すでに読んだことのある短篇作品を読み返したり、気の向くままに長篇を拾い読みしているだけなのだが。そんな気安さが、とても心地よ…
仕事の都合というかプライベートの都合というか、プライベートをも浸食する仕事の都合というか、まったく本を読む時間を持てなかった。半月も本を読めずにいると発狂しそうになる。だから今日仕事が一段落して、喫茶店に駆け込んだ時にこの本を開けた喜びは…
マキューアンの『初夜』を読んで読みたくなった、童貞と処女の恋を題材にしたローマ時代の古典。 ダフニスとクロエー (岩波文庫 赤 112-1) 作者: ロンゴス,松平千秋 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1987/03/16 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 20回 …
『ロクス・ソルス』と共にレーモン・ルーセルの代表作に数えられる、奇想の一大博覧会。2007年に刊行されたばかりの平凡社ライブラリー版。 アフリカの印象 (平凡社ライブラリー) 作者: レーモンルーセル,Raymond Roussel,岡谷公二 出版社/メーカー: 平凡社 …
巖谷國士の『シュルレアリスムとは何か』を読んでからずっと、「おとぎばなし」を読みたいと思っていた。ルーセルの『ロクス・ソルス』を読んだことでその想いが一層強まり、手に取った一冊。 長靴をはいた猫 (河出文庫) 作者: シャルルペロー,渋澤龍彦 出版…
『モレルの発明』と並んで、ブラザーズ・クエイが『ピアノチューナー・オブ・アースクエイク』を作成する際に参照したもう一つの小説。ずっと前から耳にしていたけれども、なかなか手に取るきっかけのなかった一冊とようやく向き合った。 ロクス・ソルス (平…
「シュルレアリスム」という言葉をどうも理解していないと感じていた時に、書店の棚から抜き出した一冊。講演形式になっているから、読みやすそうだと思って手に取り、買ったそのままの足で喫茶店に入って読み耽った。 シュルレアリスムとは何か (ちくま学芸…
古典や民話を題材にして中期の太宰が著した、新しいお伽噺の数々。 お伽草紙 (新潮文庫) 作者: 太宰治 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2009/03 メディア: 文庫 購入: 4人 クリック: 47回 この商品を含むブログ (77件) を見る 太宰治『お伽草紙』新潮文庫、…
トルストイによる、様々な民話や伝説の再話集。 トルストイ民話集 イワンのばか 他八篇 (岩波文庫) 作者: トルストイ,中村白葉 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1966/01 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 36回 この商品を含むブログ (32件) を見る レ…