Riche Amateur

「文学は、他の芸術と同様、人生がそれだけでは十分でないことの告白である」 ――フェルナンド・ペソア         

テーマ-ノンセンス

3冊で広げる世界:意味が意味にならない世界

突然だが、わたしはマイラバが好きだ。マイラバというのはもちろん、歌手のMy Little Loverのことである。熱狂的なファンというのではなく、「好きだ」と公言するわりにはシングルになっている曲ぐらいしか知らないのだが、いまでもしょっちゅう聴いている。…

Contes 1, 2, 3, 4

イヨネスコがエチエンヌ・ドゥルセールという画家と共に作り上げた、三歳以下の子どもたちのための絵本。もともと四分冊だった四本の掌編を一冊にまとめたもの。 Contes 1, 2, 3, 4 作者: Eugene Ionesco 出版社/メーカー: Editions Gallimard 発売日: 2009/…

La Cantatrice chauve suivi de La Leçon

先日カミュを読みながら「不条理(absurde)」という言葉の意味を再考してみたが、何故自分がこれほどまでにこの言葉に反感を覚えるのかは上手く説明できなかった。そういうわけで紋切り型の表現としては「実存主義(existentialisme)」と「シュルレアリス…

ゴドーを待ちながら

ミヒャエル・エンデによってルイス・キャロルの『スナーク狩り』との関連性が指摘された、20世紀の戯曲上、最大の問題作。 ゴドーを待ちながら (ベスト・オブ・ベケット) 作者: サミュエルベケット,安堂信也,高橋康也 出版社/メーカー: 白水社 発売日: 2008/…

スナーク狩り(エンデ)

ルイス・キャロルの『スナーク狩り』を、ドイツ語に翻訳したのはミヒャエル・エンデだった。 エンデ全集〈11〉スナーク狩り―L・キャロルの原詩による変奏 作者: ミヒャエルエンデ,高橋康也,丘沢静也 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2002/04/18 メディア:…

スナーク狩り

ルイス・キャロルによる、『鏡の国のアリス』よりも更にマイナーな、詩のような小説のような文学作品。 スナーク狩り 作者: ルイスキャロル,河合祥一郎,ヘンリーホリデイ,Lewis Carroll,Henry Holiday,高橋康也 出版社/メーカー: 新書館 発売日: 2007/07 メ…

鏡の国のアリス

1865年生まれの『不思議の国のアリス』の妹、1872年刊『鏡の国のアリス』の柳瀬尚紀訳。 鏡の国のアリス (ちくま文庫) 作者: ルイス・キャロル,Lewis Carroll,柳瀬尚紀 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 1988/01 メディア: 文庫 クリック: 2回 この商品を…

不思議の国のアリス

ルイス・キャロルによるあまりにも有名な作品の、河出文庫版。文庫にも関わらず、他社とは一味違った豪華な製本が魅力的な一冊。 不思議の国のアリス (河出文庫) 作者: 高橋康也,高橋迪,ルイスキャロル,Lewis Carroll 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日:…