Riche Amateur

「文学は、他の芸術と同様、人生がそれだけでは十分でないことの告白である」 ――フェルナンド・ペソア         

テーマ-和歌

恋する伊勢物語

普段の自分だったら、こういうことはしなかったはずだ、と思う。われながら、ちょっとどうかしていた。なんの話かというと、『伊勢物語』そのものを手に取るより先に、『伊勢物語』の解説書的なものを読んでしまったのだ。ちょっとページをめくるつもりが、…

和歌とは何か

このところ、自分の無知を痛感して、和歌や短歌に関する本ばかり読み漁っているのだが、こと和歌に関して、ようやくこれぞと思える概説書に出会えたように思っている。先日の岩波ジュニア新書『古典和歌入門』の著者、渡部泰明による、和歌の読み方に革命を…

古典和歌入門

和歌についてもっと知りたいと思い、手にとった本。先日の『ちびまる子ちゃんの短歌教室』もそうだが、一般的に子ども向けに書かれた概説書には良書が多い。とびきりわかりやすく書かれていて、さらなる興味を掻き立ててくれ、おまけに次にどんな本を読むべ…

ちびまる子ちゃんの短歌教室

こいつ、ついに気でも狂ったか、と思われる向きもあるかもしれないが、大丈夫、たぶんまだ正常です。先日から何度も、「知らないということには慎み深くありたい」という永田和宏の言葉を繰り返しているわけだが、わたしの無知が、まるちゃんさえ動員した、…

愛する源氏物語

ずいぶん唐突に短歌にはまってしまったことを隠そうともしない本ブログではあるが、じつは現代短歌への関心が高まるにつれて、「現代」と断言するには数十年古い、戦後と呼ばれる時代に生きた歌人たちの短歌、そしてもっと前、明治時代に詠まれた近代短歌、…

実朝

小林秀雄の論じた、文庫本で40ページ程度の源実朝。 モオツァルト・無常という事 (新潮文庫) 作者: 小林秀雄 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1961/05/17 メディア: 文庫 購入: 5人 クリック: 54回 この商品を含むブログ (94件) を見る 小林秀雄「実朝」『…

右大臣実朝

鎌倉幕府第三代将軍、源実朝を謳った太宰治の短編。 惜別 (新潮文庫) 作者: 太宰治 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2004/02 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 19回 この商品を含むブログ (47件) を見る 太宰治「右大臣実朝」『惜別』所収、新潮文庫、19…

金槐和歌集

23歳の若さで散った、鎌倉右大臣、源実朝の歌集。 金槐和歌集 (岩波文庫) 作者: 源実朝,斎藤茂吉 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1963/01 メディア: 文庫 クリック: 2回 この商品を含むブログ (11件) を見る 源実朝(斉藤茂吉校訂)『金槐和歌集』岩波文庫…