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Riche Amateur

「文学は、他の芸術と同様、人生がそれだけでは十分でないことの告白である」 ――フェルナンド・ペソア         

テーマ-愛書狂

チェスの話

最近また、チェスを指すのが楽しい。新しく入社してきたプログラマー男子がチェス好きと判明してからというもの、仕事をほったらかしにして、毎日のように相手をしてもらっているのだ。チェスは対人戦にかぎる。といっても、わたしは言うほど強くないので、…

読書について

更新をやめてからおよそ一年が経ったので、これを機にブログを再開したいと思う。この一年間、本を読んでいなかったわけではもちろんないのだが、読書量はかなり減っており、選書傾向も以前とは幾分異なっていた。おかげで、以前なら気にも留めていなかった…

シルヴェストル・ボナールの罪

すでにずいぶん前のことのように思えるが、じつはほんの二ヶ月前、わたしはフランスにいた。現在住んでいる国に引っ越す前の最後のバカンス、という名目で、友人たちを訪ねまわっていたのだ。これは、そのときに携帯していた本である。読み終えたのは、パリ…

書物の敵

ラングの『書斎』のなかで何度も言及されていて、読みたくなった本。ずいぶん昔に購入したのにずっと手をつけずにいたので、今がチャンス、とばかりに手に取ってみた。 書物の敵 作者: ウィリアムブレイズ,高宮利行,William Blades,高橋勇 出版社/メーカー: …

書斎

先日紹介した『愛書狂』と『書痴談義』のあいだに刊行された、生田耕作と白水社による、もうひとつのすばらしい共作。せっかくなので、三冊すべてを紹介することにした。 書斎 (1982年) 作者: 生田耕作,アンドルー・ラング 出版社/メーカー: 白水社 発売日: …

ヘッセの読書術

最近、読書という行為そのものを主題にした書物をたくさん読んでいる。その最中に思い出した、ずっと昔に読んだ一冊。詳しく内容を覚えている部分もいくつかあったが、とても楽しい再読となった。 ヘッセの読書術 作者: ヘルマンヘッセ,フォルカーミヒェルス…

雑記:愛書家双書について

「Les Livrets du bibliophile(愛書家双書)」というシリーズをご存じだろうか。いや、知っている人はそうそういないだろうと思ったから記事にしているわけだが、これがまたとても魅力的な双書なのだ。

書物雑感

今日、神保町古本まつりに行った。昨年はフランスに住んでいたために行けず、親しい友人たちから親しさを呪いたくなるような自慢を受けていたので、ようやく仕返しをすることができるというものだ。そのなかでも自慢に価するのは、この一冊だと思った。ポー…

書痴談義

先日紹介した『愛書狂』の三年後に刊行された、生田耕作の編訳によるもうひとつの「愛書小説」アンソロジー。 書痴談義 作者: P.ルイス,生田耕作 出版社/メーカー: 白水社 発売日: 1983/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る ピエール・ル…

罰せられざる悪徳・読書

ちょっと大変な本を読んでしまった。うっかりページを開いてみたが最後、読み終えるまで立ちあがることもできなかった(ほんとうはトイレに立ちました、念のため)。なんだろう、この大興奮! すばらしい本に出会ってしまった。 罰せられざる悪徳・読書 (み…

愛書狂

先日の『フランスの愛書家たち』に引き続き、喜び勇んで手に取った愛書家のための書物。とはいえこちらは奢覇都館の刊行物ではなく、それよりも以前の、白水社のもの。 愛書狂 (1980年) 作者: 生田耕作 出版社/メーカー: 白水社 発売日: 1980/12 メディア: ?…

フランスの愛書家たち

ずっと以前に購入して読まずにいたのを、たまたま本棚の整理をしていたら見つけたので、嬉々として手に取ってみた。そしてあっというまに読み終えた。 愛書狂 (平凡社ライブラリー) 作者: G.フローベール,Ch.ノディエ,Ch.アスリノー,A.ラング,A.デュマ,Gusta…

ルネサンス書簡集

今年は自分のなかで、ユマニスムを知った記念すべき年となる気がする。エラスムスとの出会い以来、高まりつづけている関心を満たすべく手に取った、「ユマニスムの父」の書簡集。 ペトラルカ ルネサンス書簡集 (岩波文庫) 作者: 近藤恒一 出版社/メーカー: …

愛書家鑑

最高の休日の過ごし方とは、古本屋をぶらぶらしながら選んだ本を、喫茶店に入ってすぐに読むことである。しかもそれが薄い本で、その勢いのまま読み終えることができたらもう何も言うことはない。 書痴談義 作者: P.ルイス,生田耕作 出版社/メーカー: 白水社…

ルリユールおじさん

バラバラになってしまった大切な本を修復する職人、ルリユール。 ルリユールおじさん 作者: いせひでこ 出版社/メーカー: 理論社 発売日: 2006/09 メディア: 大型本 購入: 3人 クリック: 94回 この商品を含むブログ (77件) を見る いせひでこ『ルリユールお…

やんごとなき読者

英国女王、読書にはまる。昨今話題になっている白水社の新刊。 やんごとなき読者 作者: アランベネット,市川恵里 出版社/メーカー: 白水社 発売日: 2009/03/11 メディア: 単行本 購入: 4人 クリック: 78回 この商品を含むブログ (63件) を見る アラン・ベネ…

本の愉しみ、書棚の悩み

先日友人と集まって文学談義をした際に、話題に上がった一冊。というか話題にしたのは自分なのだが、読んでから随分経っていた気がして再読した。 本の愉しみ、書棚の悩み 作者: アン・ファディマン,相原真理子 出版社/メーカー: 草思社 発売日: 2004/07/24 …

図書館

2008年10月に刊行されたばかりの、アルゼンチンの愛書家による書物を巡る素敵な随想集。 図書館 愛書家の楽園 作者: アルベルト・マングェル,野中邦子 出版社/メーカー: 白水社 発売日: 2008/09/29 メディア: 単行本 購入: 4人 クリック: 27回 この商品を含…

旅に出ても古書店めぐり

一年前に絶賛した『古書店めぐりは夫婦で』の続編。 旅に出ても古書店めぐり (ハヤカワ文庫NF) 作者: ローレンスゴールドストーン,ナンシーゴールドストーン,Lawrence Goldstone,Nancy Goldstone,浅倉久志 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2001/02 メディ…

華氏451度

本を読むことが禁じられた時代を描いた、ブラッドベリの長編。 華氏451度 (ハヤカワ文庫SF) 作者: レイブラッドベリ,Ray Bradbury,宇野利泰 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2008/11 メディア: 文庫 購入: 11人 クリック: 115回 この商品を含むブログ (10…

チャリング・クロス街84番地

ニューヨークに住む愛書家の女性が、ロンドンの古本屋に本を注文したことによって始まった往復書簡集。 チャリング・クロス街84番地―書物を愛する人のための本 (中公文庫) 作者: ヘレーン・ハンフ,江藤淳 出版社/メーカー: 中央公論社 発売日: 1984/10/10 メ…

小さな本の数奇な運命

つい先程用事のついでに立ち寄った古本屋で、僕を呼んでいた一冊。 小さな本の数奇な運命 (シリーズ愛書・探書・蔵書) 作者: アンドレーアケルバーケル,望月紀子 出版社/メーカー: 晶文社 発売日: 2004/02/25 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 4回 この…

古書店めぐりは夫婦で

すごい本に出会ってしまった。本の魅力や、愛書家の欠点がまざまざと表れている本。 古書店めぐりは夫婦で (ハヤカワ文庫NF) 作者: ローレンスゴールドストーン,ナンシーゴールドストーン,Lawrence Goldstone,Nancy Goldstone,浅倉久志 出版社/メーカー: 早…