Riche Amateur

「文学は、他の芸術と同様、人生がそれだけでは十分でないことの告白である」 ――フェルナンド・ペソア         

テーマ-革命

神々は渇く

最近、何度も読み返したくなるようなぶっ飛んだ小説に出会ってないなあ、と考えていた矢先、きました、ぶっ飛んだ小説。こんなに夢中になってページを繰った読書体験は、じつに久しぶりな気がする。ぶっ飛んだ。 神々は渇く (岩波文庫 赤 543-3) 作者: アナ…

死刑執行人サンソン

すでに読んだことがある本を、それと気づかずに購入してしまったことはありませんか? そしてわくわくしながらページを開いて、ただならぬ既視感(というより、既読感)に襲われることはありませんか? ありますよね、いや、ぜったいあるはず。そんな懐かし…

感情教育

サイードが『知識人とは何か』の中で紹介していた「知識人を扱った小説」の最後の一冊。ツルゲーネフの『父と子』とジョイスの『若い藝術家の肖像』を越えて、ようやくこのフロベールの『感情教育』に辿り着いた。 感情教育 上 (河出文庫) 作者: ギュスター…

赤と黒

他のことをしなくてはならない時にも、続きを想像してしまう作品と久しぶりに出会った。 赤と黒 (上) (光文社古典新訳文庫 Aス 1-1) 作者: スタンダール,野崎歓 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2007/09/06 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 26回 この商…