Riche Amateur

「文学は、他の芸術と同様、人生がそれだけでは十分でないことの告白である」 ――フェルナンド・ペソア         

テーマ-1920年代パリ

性についての探究

アンリ・カルティエ=ブレッソンのエッセイ『こころの眼』に登場したアンドレ・ブルトンの姿を見て、思い出した一冊。シュルレアリストたちが性について語り合った記録である。 性についての探究 作者: アンドレブルトン,野崎歓 出版社/メーカー: 白水社 発…

罰せられざる悪徳・読書

ちょっと大変な本を読んでしまった。うっかりページを開いてみたが最後、読み終えるまで立ちあがることもできなかった(ほんとうはトイレに立ちました、念のため)。なんだろう、この大興奮! すばらしい本に出会ってしまった。 罰せられざる悪徳・読書 (み…

ユルスナールの靴

ろくに連絡も寄越さない息子の様子をうかがうのと、年末のバカンス気分を少しでも堪能しようというつもりで、パリまで駆けつけてくれた母が、帰りの飛行機のなかで読もうと思ってるの、といいながら差しだしてみせた一冊。もう読んだ? と聞かれ、読んでない…

雑記:移動祝祭日記

パリを離れた途端にインターネットに接続できる環境が整ったので、パリで見た文学的遺跡の数々を写真付きで紹介しようと思う。第一弾は、ヘミングウェイの記憶から。

移動祝祭日

ヘミングウェイの描いた、まだ二十代だった頃に体験したパリの想い出の数々。最晩年に書かれた遺作にして最高傑作。新訳版。 移動祝祭日 (新潮文庫) 作者: アーネストヘミングウェイ,高見浩 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2009/01/28 メディア: 文庫 購入…

ダダ・シュルレアリスムの時代

職場の先輩が激賞していた、塚原史によるシュルレアリスム論。読む前に先輩が教えてくれた通り、トリスタン・ツァラの世界を知るための絶好の入門書だった。 ダダ・シュルレアリスムの時代 (ちくま学芸文庫) 作者: 塚原史 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日:…

シュルレアリスム宣言・溶ける魚

アンドレ・ブルトンが1924年に発表した、シュルレアリスム運動の拠り所となった記念碑的テクスト。 シュルレアリスム宣言・溶ける魚 (岩波文庫) 作者: アンドレブルトン,Andre Breton,巖谷國士 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1992/06/16 メディア: 文庫…