Riche Amateur

「文学は、他の芸術と同様、人生がそれだけでは十分でないことの告白である」 ――フェルナンド・ペソア         

海辺のカフカ

世界の万物はメタファーだ。

完結している小説。
人間は何かに自分を付着させて生きていく。 

海辺のカフカ (上) (新潮文庫)

海辺のカフカ (上) (新潮文庫)

 

村上春樹海辺のカフカ新潮文庫、2005年。


読む人の観点によって全く違った表情を見せる小説、というものがある。
村上春樹の小説にはそういうものが多い。でも、これは特に顕著だ。

毎日見慣れている一般的な光景でも、明日にはもう見られないと意識した瞬間に、
特別に貴重な、大切な光景になる。

僕の場合、そんなことを考えました。 

海辺のカフカ (上) (新潮文庫)

海辺のカフカ (上) (新潮文庫)

 
海辺のカフカ (下) (新潮文庫)

海辺のカフカ (下) (新潮文庫)