ルル・オン・ザ・ブリッジ
愛書家の先輩二人が薦めてくれた本です。
アマゾンで注文した後開いてみたら映画台本だったので、読み終わってから即座に映画を観ました。
ポール・オースター(畔柳和代訳)『ルル・オン・ザ・ブリッジ』新潮文庫、1998年。
実はポール・オースターの作品を読んだのは初めてです。敬遠していたわけでもなく、ただ縁が無かったのですが。
少なくとも三つの物語が並行し、その絡み合いが伏線となり作品を構成していく。非常に巧みな方法だと思いました。メタファーが多く、読者(観客)を選ぶ作品です。読後、何を考えているのかを議論してみたくなるような、見方によって様々な意見を引き出せる作品です。
これは面白い。
オースターの純粋な小説も読まなければならなくなりました。