Riche Amateur

「文学は、他の芸術と同様、人生がそれだけでは十分でないことの告白である」 ――フェルナンド・ペソア         

STAR EGG――星の玉子さま

人気ミステリー作家が絵も文もかきおろした、不思議な絵本。

STAR EGG―星の玉子さま (文春文庫)

STAR EGG―星の玉子さま (文春文庫)

 

森博嗣『STAR EGG――星の玉子さま』文春文庫、2007年。

タイトル、雰囲気から勝手に哄笑を誘うようなパロディ本だと思っていたら、意外にも内容がしっかりしていて驚きました。玉子さまの愛犬の名前がジュペリなんだもん。

「寂しいとは、どんなことでしょうか。
 人が誰もいないことでしょうか。でも、誰もいなければ、寂しいと感じる人もいないはずです。誰かがいるから、寂しいと感じることができるのです」

「まだ開けていないプレゼントとメッセージ。まだ開けていないから、そこには夢がありました。もう孤独はありませんでした」

とにかく絵が可愛い。イラストレーターが描いていると思ってしまいました。
ちょっとオススメです。

STAR EGG―星の玉子さま (文春文庫)

STAR EGG―星の玉子さま (文春文庫)