シカゴ育ち
柴田元幸が「自分が今まで訳した本の中で最良の一冊」と評した、ステュアート・ダイベックの傑作短編集。
ステュアート・ダイベック(柴田元幸訳)『シカゴ育ち』白水uブックス。
シカゴにまつわる短編小説や詩、散文がリズム良く収められた、構成にこだわりを感じる作品。
著者のシカゴへの愛と、言葉への敬意が含まれた文章は、敬意をもって読まなければならない雰囲気を放っている。
じっくり丹念に、図書館のように静かな環境で一行ずつゆっくりと読みたい小説。そしておそらく何度読んでもその美しい文章に陶酔できるであろう小説。
荒廃に戻ろう。