動物園-英国紳士
ブルガーコフの『悪魔物語・運命の卵』を読んでいたときに、「生物の巨大化」という観点からウェルズの『The Food of the Gods(神々の糧)』が紹介されていて、そういえば久しくこの作家に触れていないな、と思い、手にとった一冊。買ったのはずいぶん前の…
文学作品の良し悪しを判断するうえで大切な要素のひとつに、笑いがある。かつて井上ひさしがどこかで「読者を泣かせることは簡単だが、笑わせることは難しい」と書いていた記憶があるが、ここに端的に表れているように、笑いをもたらすというのはとても高度…
次に記事にしようと思っている本がいつまでたっても読み終わらないので、すこし前に読んだ本を採りあげることにした。リチャード・ドーキンスを読んでいたころに読みたくなった本の一冊で、SFの世界を舞台に英国ユーモアを爆発させたダグラス・アダムスの出…
なにかやらなければならないことがあると、それ以外のことに対して尋常じゃない集中力を発揮してしまう。そもそも、なにかやらなければならないことがあるというのに、この作家の本が手の届く範囲にあるというのがいけないのだ。その作家とは、P・G・ウッド…
年末にパリのブックオフで購入した、大量の日本語書籍のなかの一冊。国書刊行会の「ウッドハウス・コレクション」第一弾『比類なきジーヴス』を読んでから他のも読みたいと思っていたので、選集の第四巻であることなどお構いなしに購入した。 ユークリッジの…
ユーモア文学の古典的傑作として名高い、P・G・ウッドハウスのジーヴスもの。国書刊行会による「ウッドハウス・コレクション」の第一回配本である。 比類なきジーヴス (ウッドハウス・コレクション) 作者: P.G.ウッドハウス,Pelham Grenville Wodehouse,森…
過去に筑摩書房版『世界ユーモア文学全集』のために訳出された、イギリスの傑作ユーモア小説。 ボートの三人男 (中公文庫) 作者: ジェローム・K.ジェローム,丸谷才一 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2010/03/25 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: …