2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧
ユーモア文学の古典的傑作として名高い、P・G・ウッドハウスのジーヴスもの。国書刊行会による「ウッドハウス・コレクション」の第一回配本である。 比類なきジーヴス (ウッドハウス・コレクション) 作者: P.G.ウッドハウス,Pelham Grenville Wodehouse,森…
翻訳不可能と喧伝されたペレックの傑作、"La Disparition"の邦訳がとうとう刊行。その名も『煙滅』。 煙滅 (フィクションの楽しみ) 作者: ジョルジュペレック,Georges Perec,塩塚秀一郎 出版社/メーカー: 水声社 発売日: 2010/01 メディア: 単行本 購入: 1人…
松籟社が刊行している大変魅力的なシリーズ「東欧の想像力」第三回配本。第一弾はダニロ・キシュ(セルビア)の『砂時計』で、ボフミル・フラバル(チェコ)の『あまりにも騒がしい孤独』が続き、本書、ミロラド・パヴィチ(セルビア)の『帝都最後の恋』、…
光文社古典新訳文庫、先月の新刊。帯に「南條竹則・幻想シリーズ第4弾!」と書かれている。そんなことを言われたらもう読むしかないじゃないか。光文社の算段にまんまと引っかかり続けている。 天来の美酒/消えちゃった (光文社古典新訳文庫) 作者: アルフレ…
長かった。年末の宴会続きや体調不良も重なって、通読するだけで一ヶ月もかかってしまった。しかも読み終えた今でも、この本が自分の中で完結した気が全くしない。むしろようやく、この本が秘める広大な世界のスタート地点に立つことが出来た、という心境で…