Riche Amateur

「文学は、他の芸術と同様、人生がそれだけでは十分でないことの告白である」 ――フェルナンド・ペソア         

2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『こころ』は本当に名作か

仲良しの書店員さんが勧めてくれた新刊。まさか自分が新潮新書を読むことになるとは思わなかった。 『こころ』は本当に名作か―正直者の名作案内 (新潮新書) 作者: 小谷野敦 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2009/04 メディア: 新書 購入: 20人 クリック: 56…

魔法のカクテル

エンデの描く、悪い魔術師と悪い魔女の話。魔法のカクテルは悪の限りを尽くすために作られ、それを食い止めようとするのは、動物最高評議会から派遣されたでぶ猫とリューマチ持ちのカラス。 エンデ全集〈12〉魔法のカクテル 作者: ミヒャエルエンデ,Michael …

ほんとうの私

1997年に、フランス語の原書よりも早く日本で刊行された、ミラン・クンデラの小説。 ほんとうの私 作者: ミランクンデラ,Milan Kundera,西永良成 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 1997/10 メディア: 単行本 クリック: 3回 この商品を含むブログ (3件) を見る…

ロミオとジュリエット

今や悲劇の代名詞と化した恋物語。10年程前に一度読んでいるが、その頃とは全く読後感が違って驚いた。 シェイクスピア全集 (〔10〕) (白水Uブックス (10)) 作者: ウィリアム・シェイクスピア,小田島雄志 出版社/メーカー: 白水社 発売日: 1983/01 メディア:…

ハムレット

『オセロー』、『リア王』、『マクベス』と共に「四大悲劇」の一つとして数えられている作品、『ハムレット』。 シェイクスピア全集 (〔23〕) (白水Uブックス (23)) 作者: ウィリアム・シェイクスピア,小田島雄志 出版社/メーカー: 白水社 発売日: 1983/01 …

ゴドーを待ちながら

ミヒャエル・エンデによってルイス・キャロルの『スナーク狩り』との関連性が指摘された、20世紀の戯曲上、最大の問題作。 ゴドーを待ちながら (ベスト・オブ・ベケット) 作者: サミュエルベケット,安堂信也,高橋康也 出版社/メーカー: 白水社 発売日: 2008/…

スナーク狩り(エンデ)

ルイス・キャロルの『スナーク狩り』を、ドイツ語に翻訳したのはミヒャエル・エンデだった。 エンデ全集〈11〉スナーク狩り―L・キャロルの原詩による変奏 作者: ミヒャエルエンデ,高橋康也,丘沢静也 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2002/04/18 メディア:…

スナーク狩り

ルイス・キャロルによる、『鏡の国のアリス』よりも更にマイナーな、詩のような小説のような文学作品。 スナーク狩り 作者: ルイスキャロル,河合祥一郎,ヘンリーホリデイ,Lewis Carroll,Henry Holiday,高橋康也 出版社/メーカー: 新書館 発売日: 2007/07 メ…

鏡の国のアリス

1865年生まれの『不思議の国のアリス』の妹、1872年刊『鏡の国のアリス』の柳瀬尚紀訳。 鏡の国のアリス (ちくま文庫) 作者: ルイス・キャロル,Lewis Carroll,柳瀬尚紀 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 1988/01 メディア: 文庫 クリック: 2回 この商品を…