いわゆる-エロ本
友人がさまざまな文学作品の書き出しをコレクションしていて、それを見せてもらったとき、ひときわ輝いていた一冊。 眠れる美女 (新潮文庫) 作者: 川端康成 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1967/11/28 メディア: 文庫 購入: 7人 クリック: 102回 この商品…
アンリ・カルティエ=ブレッソンのエッセイ『こころの眼』に登場したアンドレ・ブルトンの姿を見て、思い出した一冊。シュルレアリストたちが性について語り合った記録である。 性についての探究 作者: アンドレブルトン,野崎歓 出版社/メーカー: 白水社 発…
登場する変態の数があらゆる文学の中でも最も多いと噂される、サドの未完の小説。ずいぶん前に読んだ巖谷國士の『シュルレアリスムとは何か』の中では、ある種のユートピア文学としても紹介されていた。 ソドム百二十日 (河出文庫) 作者: マルキ・ドサド,マ…
ミッシェル・カルージュの『独身者の機械』がまるで見つからないので、溜飲を下げるつもりで手に取った一冊。『澁澤龍彦文学館 独身者の箱』にも収められた、元々は「小説のシュルレアリスム」シリーズとして刊行されていたアルフレッド・ジャリ。 超男性 (…
芸術か猥褻か、と問われたら、間違いなく猥褻に属してしまう官能小説二篇。 のぞき (1979年) (富士見ロマン文庫) 作者: コーニー・オハラ,伊東守男 出版社/メーカー: 富士見書房 発売日: 1979/10 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る コーニー・オハ…
三冊しかない「晶文社アフロディーテ双書」の一冊。英国の詩人スウィンバーンの著作として一応議決されているものの、著者が誰であるかの確証は未だに存在しないようだ。 フロッシー 作者: A・C・スウィンバーン,江藤潔 出版社/メーカー: 晶文社 発売日: 200…
かつて白水社から刊行されていた、「マンディアルグ短編集」シリーズの三冊目。だが、原書の刊行年を見ると、これはマンディアルグの第一の短編集である。 黒い美術館―マンディアルグ短篇集 作者: マンディアルグ,生田耕作 出版社/メーカー: 白水社 発売日: …
二見書房刊の『ジョルジュ・バタイユ著作集』にて、「空の青み」と併収された小品、「死者」。 死者/空の青み (ジョルジュ・バタイユ著作集) 作者: ジョルジュ・バタイユ,伊東守男 出版社/メーカー: 二見書房 発売日: 1971/07/16 メディア: 単行本 この商品…
「バタイユが好きだ」と書くと、自分をヒロイックに見せるような、あるいは村上龍に傾倒しているような、あるいは衒学的なような、少しばかり嫌な感覚に襲われる。でも好きだ。バタイユ。 空の青み (河出文庫) 作者: ジョルジュ・バタイユ,伊東守男 出版社/…
バタイユの描いた二つの短編。まさしく「極限のエロスの集約」。 マダム・エドワルダ/目玉の話 (光文社古典新訳文庫) 作者: バタイユ,中条省平 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2006/09/07 メディア: 文庫 購入: 7人 クリック: 58回 この商品を含むブログ (…
金持ちの老人の道楽のために書かれた、詩人による官能小説集。 小鳥たち (新潮文庫) 作者: アナイスニン,Ana¨is Nin,矢川澄子 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2006/02 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 18回 この商品を含むブログ (35件) を見る アナイ…