いわゆる-紀行文
ブルース・チャトウィンの『どうして僕はこんなところに』に紀行文の楽しさを教えてもらったのをきっかけに、以前から読もう読もうと思っていた本をようやく手に取った。読もうと思っていた歳月に比べ、なんと早く読み終えてしまったことだろう。『天使が踏…
今月頭に読んだ『ウッツ男爵』があまりにおもしろかったので、もっとほかのも読んでみたいと思い手に取ったブルース・チャトウィンの作品集。2012年刊行だというのに残念ながらすでに絶版になってしまっているが、まだ在庫している書店を見つけられたので、…
松籟社が刊行している大変魅力的なシリーズ「東欧の想像力」第三回配本。第一弾はダニロ・キシュ(セルビア)の『砂時計』で、ボフミル・フラバル(チェコ)の『あまりにも騒がしい孤独』が続き、本書、ミロラド・パヴィチ(セルビア)の『帝都最後の恋』、…
友人たちと読書会のようなものを開くことになった。月毎に課題図書を策定して、それを各自が読む。そして毎月の会合の際に感想を語り合うのだ。課題図書はメンバーの一人が当番制で推薦する。四人しかいない上に、みんな凄まじい読書家だから、安心して推薦…
光文社古典新訳文庫の今月の新刊、SFの祖が実在の科学技術を駆使して描いた、冒険小説の傑作。 八十日間世界一周〈上〉 (光文社古典新訳文庫) 作者: ジュール・ヴェルヌ,Jules Verne,高野優 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2009/05/20 メディア: 文庫 購…
みすず書房から刊行されている「大人の本棚」シリーズの一冊。 旅は驢馬をつれて (大人の本棚) 作者: R.L.スティヴンスン,Robert Louis Stevenson,小沼丹 出版社/メーカー: みすず書房 発売日: 2004/12 メディア: 単行本 クリック: 2回 この商品を含むブログ…
未確認巨大生物――この荒唐無稽な名詞の本意について、誰しもが一度は考えたことがあるだろう。しかし、考えることと実際に探すということの違いがどれ程のものか、その圧倒的な違いを教えてくれる本がある。 幻獣ムベンベを追え (集英社文庫) 作者: 高野秀行…