Riche Amateur

「文学は、他の芸術と同様、人生がそれだけでは十分でないことの告白である」 ――フェルナンド・ペソア         

テーマ-独身者の機械

独身者の機械

吉祥寺の古本屋「百年」でとうとう手に入れた、欲しい本リスト最上段の主、ミッシェル・カルージュ。8400円という値段で購入したが、ネットの相場が20000円を容易く越えることを考えると、決して高くはない。むしろ安い。 独身者の機械 未来のイヴ、さえも・・…

超男性

ミッシェル・カルージュの『独身者の機械』がまるで見つからないので、溜飲を下げるつもりで手に取った一冊。『澁澤龍彦文学館 独身者の箱』にも収められた、元々は「小説のシュルレアリスム」シリーズとして刊行されていたアルフレッド・ジャリ。 超男性 (…

レーモン・ルーセルの謎

『アフリカの印象』と『ロクス・ソルス』の訳者、岡谷公二によるレーモン・ルーセルの評論。1989年に新たに発見された『ロクス・ソルス』の異稿に含まれた一章「アディノルファの新たな発見」を収録。 レーモン・ルーセルの謎―彼はいかにして或る種の本を書…

ロクス・ソルス

『モレルの発明』と並んで、ブラザーズ・クエイが『ピアノチューナー・オブ・アースクエイク』を作成する際に参照したもう一つの小説。ずっと前から耳にしていたけれども、なかなか手に取るきっかけのなかった一冊とようやく向き合った。 ロクス・ソルス (平…

モレルの発明

ボルヘスの盟友ビオイ=カサーレスが1940年に発表した、伝説の奇書。ボルヘスによって「完璧な小説」と激賞されたSF風小説。 モレルの発明 (叢書 アンデスの風) 作者: アドルフォビオイ・カサーレス,清水徹,牛島信明 出版社/メーカー: 書肆風の薔薇 発売日: …

流刑地にて

白水社から発行されている、池内紀訳「カフカ・コレクション」の一冊。 流刑地にて―カフカ・コレクション (白水uブックス) 作者: フランツカフカ,Franz Kafka,池内紀 出版社/メーカー: 白水社 発売日: 2006/07 メディア: 新書 購入: 1人 クリック: 6回 この…