Riche Amateur

「文学は、他の芸術と同様、人生がそれだけでは十分でないことの告白である」 ――フェルナンド・ペソア         

2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

犬の心臓

先日『悪魔物語・運命の卵』を読んだことで勢いづき、続けざまに手にとったブルガーコフの作品。この作品はしばしば、先日の「悪魔物語」と「運命の卵」とともに「三部作」と称されるそうだ。 犬の心臓 (KAWADEルネサンス) 作者: ミハイル・A・ブルガーコフ,…

ズボンをはいた雲

小笠原豊樹の『マヤコフスキー事件』を読んで、俄然興味をかきたてられたマヤコフスキー最初期の詩集のひとつ。そういえばこの本の存在を最初に教えてくれたのは、チャトウィンの『どうして僕はこんなところに』だった。土曜社が今年4月に刊行をはじめた「マ…

マヤコフスキー事件

あまりのおもしろさに息つく暇もなく読み終えてしまった。300ページを超える本だとは到底信じられないような速さで、終いにはもったいないとさえ思いはじめるほどの速さで読み終えた。これほどのひとは歴史上もう絶対に出てこない。わたしにとっての永遠の憧…

複製技術時代の芸術

なんて難しい本だったことだろう。いま自分がこの本を読み終えた、いや、まがりなりにも読み終えたことにしようとしているのが、ちょっと信じられないくらいだ。何度も何度も題名を目にした経験から、ようやく手にとった一冊。ページを最後まで繰りはしたが…

悪魔物語・運命の卵

チャトウィンの『どうして僕はこんなところに』、そこからミリマノフの『ロシア・アヴァンギャルドと20世紀の美的革命』を読み、いま、ロシアが熱い。余談だが以前友人が同じことを言おうとして「今、ロシアの小説が熱――どう見てもロシアの冬は長く厳しい」…

中世とは何か

先日フォースターの『アレクサンドリア』を読み、歴史の楽しさを再確認したことから手に取った一冊。もっと直接的には『オンディーヌ』の「訳者あとがき」、水の精伝説の起源を語った文章のなかに、この作家の著作が紹介されていたのだった。親しみのある名…

ロシア・アヴァンギャルドと20世紀の美的革命

ブルース・チャトウィンの『どうして僕はこんなところに』に読みふけって以来、ずっと気になっていた「ロシア・アヴァンギャルド」と呼ばれる芸術運動について書かれた本。ロシア・アヴァンギャルドを芸術史上に位置づけた画期的な一冊。 ロシア・アヴァンギ…

アレクサンドリア

ブルース・チャトウィンの『どうして僕はこんなところに』に紀行文の楽しさを教えてもらったのをきっかけに、以前から読もう読もうと思っていた本をようやく手に取った。読もうと思っていた歳月に比べ、なんと早く読み終えてしまったことだろう。『天使が踏…

雑記:ぼくはおしゃれなブックラバー

心底ふざけた題名を付けてみたが、これは「文学好き」という言葉がもたらすいかにも垢抜けない感じに一石を投じるための記事である。 文学好きは暗い。毎日毎日、本ばかり読んでいて、恋人なんてできた試しがなく、それなのにジェイン・オースティンを読んで…

Aristotle and Dante Discover the Secrets of the Universe

職場の同僚であるスリランカ人とパレスチナ人の女の子たちから、同時に薦められた本。英語の本を読むのはじつに久しぶりで、正直不安でいっぱいだったのだが、意外にもすんなり読み進められてちょっと興奮した。メキシコ系アメリカ人の書いた、アメリカでは…