動物園-猫
チャトウィンの『どうして僕はこんなところに』、そこからミリマノフの『ロシア・アヴァンギャルドと20世紀の美的革命』を読み、いま、ロシアが熱い。余談だが以前友人が同じことを言おうとして「今、ロシアの小説が熱――どう見てもロシアの冬は長く厳しい」…
すでにずいぶん前のことのように思えるが、じつはほんの二ヶ月前、わたしはフランスにいた。現在住んでいる国に引っ越す前の最後のバカンス、という名目で、友人たちを訪ねまわっていたのだ。これは、そのときに携帯していた本である。読み終えたのは、パリ…
日本に帰国した暁にはすぐにも読まねば、と思っている本たちの膨大なリストを片手に、パリのジュンク堂とブックオフを渉猟していた際に、うっかり見つけてしまった一冊。日本の自宅の本棚で、まだそのページを開かれることすらなく書棚に突きささったままに…
猫を愛する気持ちを書き綴った、所謂「猫文学」の中でも最高の一冊。 ノラや (中公文庫) 作者: 内田百けん 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 1997/01/18 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 90回 この商品を含むブログ (127件) を見る 内田百閒『ノラ…
三人の友人たちから別々のタイミングで薦められて、読みたくなった本。薦められる本ばかり読んでいたら中々自分の読書が出来なくなってしまうのだが、薦めてくれた人の顔を思い浮かべながら本が読めるのは楽しい。 プレーンソング (中公文庫) 作者: 保坂和志…
エンデの描く、悪い魔術師と悪い魔女の話。魔法のカクテルは悪の限りを尽くすために作られ、それを食い止めようとするのは、動物最高評議会から派遣されたでぶ猫とリューマチ持ちのカラス。 エンデ全集〈12〉魔法のカクテル 作者: ミヒャエルエンデ,Michael …
何となく江戸川乱歩を読んでからずっと気になっていた。たまたま光文社の新訳を古本屋で見つけたので、今回、早速読んでみた。 黒猫/モルグ街の殺人 (光文社古典新訳文庫) 作者: ポー,小川高義 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2006/10/12 メディア: 文庫 …
河出書房新社から発行されている、池澤夏樹個人編集の『世界文学全集』第5巻。 巨匠とマルガリータ (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-5) 作者: ミハイル・A・ブルガーコフ,水野忠夫 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2008/04/11 メディア: ハードカ…
ケストナーと同様に、大人が読むべき児童文学。 猫とともに去りぬ (光文社古典新訳文庫) 作者: ジャンニロダーリ,関口英子 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2006/09/07 メディア: 文庫 購入: 6人 クリック: 26回 この商品を含むブログ (59件) を見る ジャン…
面白い。想像力の最大の到達点がSFなのだと思う。 夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345)) 作者: ロバート・A・ハインライン,福島正実 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 1979/05 メディア: 文庫 購入: 46人 クリック: 601回 この商品を含むブログ (483件) を…