Riche Amateur

「文学は、他の芸術と同様、人生がそれだけでは十分でないことの告白である」 ――フェルナンド・ペソア         

エーミールと三人のふたご

『エーミールと探偵たち』の、「つづきのような、つづきではないような物語」。

エーミールと三人のふたご (岩波少年文庫)

エーミールと三人のふたご (岩波少年文庫)

 

エーリヒ・ケストナー池田香代子訳)『エーミールと三人のふたご』岩波少年文庫、2000年。


僕にとって、ケストナーは支えだ。胸糞悪い世の中が、読んでいる最中だけでも美しいものに見えてくる。あるいは救い、と言った方が正しいのかもしれない。

「犠牲をささげる者は、犠牲の小羊みたいな顔をしちゃいけない」(263ページ)

すごく深い小説でした。

エーミールと探偵たち (岩波少年文庫 (018))

エーミールと探偵たち (岩波少年文庫 (018))

 
エーミールと三人のふたご (岩波少年文庫)

エーミールと三人のふたご (岩波少年文庫)