ポスト・オフィス
オールド・パンクの処女長編。おかえり、ブコウスキー。
チャールズ・ブコウスキー(坂口緑訳)『ポスト・オフィス』学習研究社、1996年。
アマゾンの中古マーケットではかなり高額だったため購入を控えていたものの、先日偶然立ち寄ったリサイクルショップで百円で入手した。出版社学研だったんだ。驚きです。
ブコウスキーは良い。テンポも軽いし、すんなりと入ってくる。普段自分の読んでる本がどれだけ濃密なものかを、相対的に実感できた。
「ベイビー。そんなの小学生だってできるぜ。どんなうすのろだって仕事くらいありつけるんだよ。本当に賢い人間っていうのはな、働かずに暮らしていける奴のことなんだ。内輪の言葉じゃ“博徒(ハスラー)”って言うんだけどな。俺はカッコいいハスラーになりたいね」(87ページ)
自殺を考えた自分に対して「おい、てめえ、ちょっと落ち着け」と言い放つチナスキー(283ページ)。
やっぱり、ちょっとかっこいい。