料理人
専門書ばかり紹介しても面白くないので、小説も紹介することにしました。
折角紹介するのなら、普通に生きていたら手に取らないような小説を紹介したいと思います。というわけでハリー・クレッシング。
ハリー・クレッシング(一ノ瀬直二訳)『料理人』ハヤカワ文庫NV、1972年。
この本知ってますか?僕は知りませんでした。
ヴィレッジ・ヴァンガードで薦められていたので、何となく買った本です。そういう機会が無かったら絶対に手に取ることの無かった本だと思います。
小説の内容を語るのってあまり好きじゃないんですが、一応書きます。
コンラッドという名前の敏腕料理人がある田舎町にやってきて、その町のお屋敷の雇われコックとなり、色々と事件を起こす話です。
これじゃさっぱりわからん。でもこれ以上書くと本当にストーリーを暴露することになるので、控えます。
アマゾンのレビューとかって平気で内容暴露してますよね。小説とかの場合読み終わるまで絶対に見たくない。どんな内容か全く知らないで読むのが一番いいと思うんです。
一つだけ言いたいのは、この本ほど主人公が嫌な奴の作品って他にないです。
それだけ言えれば僕は満足です。
見た目は結構厚いけど、現代の恋愛小説並みのスピードで、スイスイ読めます。
ここであえて紹介しているというだけで十分でしょうが、面白いですよ♪