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Riche Amateur

「文学は、他の芸術と同様、人生がそれだけでは十分でないことの告白である」 ――フェルナンド・ペソア         

チャイコフスキー・コンクール

ずいぶん長いあいだ更新をさぼっていたおかげで、じつにたくさんの本が読めた。あるひとりの作家やテーマなどについて熱心になっているときは、つまらない記事などを書いて自分の気持ちを整理してしまうより、時間を無駄にすることなく、情熱がつづくかぎり…

田園交響楽

先日の『クロイツェル・ソナタ』に引き続き、青柳いづみこの『六本指のゴルトベルク』に紹介されていて、どうしようもなく読みたくなった本。さすがは神西清、文字の大きさだけを変えつづける新潮文庫の海外文学のなかにあって、すこしも訳文が古びていない…

クロイツェル・ソナタ/悪魔

青柳いづみこの『六本指のゴルトベルク』で紹介されていて、どうしようもなく読みたくなった本、そのいち。19世紀のロシア文学を読むのはじつに久しぶりのことだったので、ページを開く前からとてもわくわくした。 クロイツェル・ソナタ/悪魔 (新潮文庫) 作…

六本指のゴルトベルク

最近は短歌に関連する本ばかりを紹介していたものの、じつはこれと並行して、わたしはいまかつてない情熱をもってクラシック音楽に関する本を読み漁っている。音楽論、音楽小説、作曲家の伝記など、その内訳はさまざまだが、すべてのきっかけとなったのは、…

エウパリノス・魂と舞踏・樹についての対話

先日『ムッシュー・テスト』と果たした喜ばしい再会を機に、手に取った一冊。プラトンを範にとった、ヴァレリーによる三篇の対話篇。 エウパリノス・魂と舞踏・樹についての対話 (岩波文庫) 作者: ポールヴァレリー,Paul Val´ery,清水徹 出版社/メーカー: 岩…

もう一人のメンデルスゾーン

友人がフランスに遊びに来るというので、土産として持って来て欲しいとお願いした一冊。探すのが大変な本をお願いしてしまったかもしれない、と思いもしたのだが、彼も書店員なので難なく見つけてくれたようだ。 もう一人のメンデルスゾーン―ファニー・メン…

夜の寓話

年末にまとめ買いをしたロジェ・グルニエ第二弾。先日の『フラゴナールの婚約者』と同じく短篇集だが、こちらはちょうど私が望む短篇集の厚さで、小気味よく読み進めることができた。 夜の寓話 作者: ロジェグルニエ,Roger Grenier,須藤哲生 出版社/メーカー…

フラゴナールの婚約者

年末にパリのブックオフで大人げないほどの大人買いをした日本語書籍のうちの一冊。ロジェ・グルニエのフランス語書籍は残念ながらほとんどが絶版になってしまっていて、日本語のほうが遙かに見つけやすくなってしまっている。そのブックオフにはどういうわ…

アフリカの印象

『ロクス・ソルス』と共にレーモン・ルーセルの代表作に数えられる、奇想の一大博覧会。2007年に刊行されたばかりの平凡社ライブラリー版。 アフリカの印象 (平凡社ライブラリー) 作者: レーモンルーセル,Raymond Roussel,岡谷公二 出版社/メーカー: 平凡社 …

夜想曲集

今月発売されたばかりの、カズオ・イシグロ初の短篇集。 夜想曲集:音楽と夕暮れをめぐる五つの物語 作者: カズオ・イシグロ,土屋政雄 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2009/06/10 メディア: 単行本 購入: 6人 クリック: 109回 この商品を含むブログ (79件…