2007-12-18 ブンとフン 配架-日本文学 評価-★★★☆☆(満足) テーマ-ユーモア文学 井上ひさしを尊敬してやまない友人が是非、と勧めてくれた本。 ブンとフン (新潮文庫) 作者: 井上ひさし 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1991/06 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 22回 この商品を含むブログ (28件) を見る 井上ひさし『ブンとフン』新潮文庫、1970年。 たった今、これが1970年に書かれたことを知って驚いた。読み進める中で、古さを全く感じなかったからだ。 井上ひさし自身が「馬鹿馬鹿しいということについては、この小説を抜くものがない」と書いている通り、確かにこれは「ナンセンス文学」と呼ぶべきものなのだろう。だが、哄笑を呼ぶユーモラスな筆致はこれを単なる「馬鹿馬鹿しい小説」に留めない。重要なのは主題ではなく、これが人を笑わせることに実際に成功しているということだ。その点において、この小説は芸術にまで高められていると言えるだろう。 面白い。 ブンとフン (新潮文庫) 作者: 井上ひさし 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1991/06 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 22回 この商品を含むブログ (28件) を見る