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Riche Amateur

「文学は、他の芸術と同様、人生がそれだけでは十分でないことの告白である」 ――フェルナンド・ペソア         

村に火をつけ、白痴になれ

じつは先日より、久しぶりに日本にいる。出張での帰国というか、いつもどおり仕事の予定が多いので、会いたいひとたちにもろくに連絡をしていない滞在なのだが(みんなごめん)、仕事には都内の実家から電車に乗ってあらゆる場所へ行くため、移動時間が長く…

来たるべき蜂起

おそらく今年最もショッキングな出版物の一つに数えられるであろう、彩流社の先月の新刊。『不純なる教養』に紹介されていたことから手に取った。 来たるべき蜂起 作者: 不可視委員会,『来たるべき蜂起』翻訳委員会 出版社/メーカー: 彩流社 発売日: 2010/05…

不純なる教養

大学生の頃、僕にとって重要だったのは授業に出席することではなく、喫煙所において彼の話を聞くことだった。そんな僕の人生を徹底的に狂わせた男、白石嘉治氏による初めての単著。 不純なる教養 作者: 白石嘉治 出版社/メーカー: 青土社 発売日: 2010/04/23…

原子力都市

『無産大衆神髄』と『愛と暴力の現代思想』で知られる在野の思想家、矢部史郎の最新刊。 原子力都市 作者: 矢部史郎 出版社/メーカー: 以文社 発売日: 2010/03/12 メディア: 単行本 購入: 3人 クリック: 22回 この商品を含むブログ (12件) を見る 矢部史郎『…

番線

『暴れん坊本屋さん』を紹介しそこなっていたので、新刊で補填。 番線―本にまつわるエトセトラ (ウンポコ・エッセイ・コミックス) 作者: 久世番子 出版社/メーカー: 新書館 発売日: 2008/03/27 メディア: コミック 購入: 4人 クリック: 71回 この商品を含む…

出版社と書店はいかにして消えていくか

『出版業界の危機と社会構造』を著した小田光雄の、その前身となった出版業界論。 出版社と書店はいかにして消えていくか―近代出版流通システムの終焉 作者: 小田光雄 出版社/メーカー: ぱる出版 発売日: 1999/06 メディア: 単行本 クリック: 5回 この商品を…

世界の書店をたずねて

業界研究の一環として手に取った本。 世界の書店をたずねて―23カ国115書店紹介レポート 作者: 能勢仁 出版社/メーカー: 本の学校・郁文塾 発売日: 2004/02 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る 能勢仁『世界の書店をたずねて』本の学校・郁…

こんな書店で本を買いたい

業界研究の一環として手に取った本。 こんな書店で本を買いたい―書店の秘密 作者: 池田良孝 出版社/メーカー: 日本経営協会総合研究所 発売日: 2000/11 メディア: 単行本 クリック: 9回 この商品を含むブログを見る 池田良孝『こんな書店で本を買いたい』日…

本屋はサイコー!

出版業界紙『新文化』のホームページ上のブログ、「ルーエからのエール」に紹介されていた一冊。 本屋はサイコー! (新潮OH!文庫) 作者: 安藤哲也 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2001/12 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 38回 この商品を含むブログ (1…

国民国家とナショナリズム

山川出版社から出ている「世界史リブレットシリーズ」。僕にとってこれは諸問題の前提知識を与えてくれる入門書であり、多くの関連書籍を教えてくれるガイドラインでもある。これから紹介する本はそんなリブレットの中で、上にあげたある種リブレット的な要…

テレビの罠――コイズミ現象を読みとく

最近「良書」ばっかり読んでいるな、と思っていた矢先に不意打ちを受けました。 久々にこんなにひどい本を読んだ。びっくりしました。 大学の友人に薦められて買ったものの、ものすごい金の無駄をした気がします。 友人が冗談で薦めていた可能性に期待するば…

寝ながら学べる構造主義

ちょっと前に挙げた内田樹の構造主義入門書。 「構造主義」というイデオロギーを理解している人がどれだけいるでしょうか? 僕は口が裂けても「理解している」なんて言えないので、人に聞かれたらこの本を薦めています。 寝ながら学べる構造主義 (文春新書) …

増殖する「ナショナリズム」の正体――なぜハマるのか

今回は本では無く、講演報告を紹介します。 宮台真司の友人ということで忌避していた北田暁大の講演です。まず書いておかなければならないのは、良いこと言ってる。避けていたのは間違いだったと、書かなければならないです。 批判すべき箇所も多々みられる…

愛と暴力の現代思想

『無産大衆神髄』の時に少し触れた、矢部史郎・山の手緑の新刊。ようやく読み終わりました。 愛と暴力の現代思想 作者: 矢部史郎,山の手緑 出版社/メーカー: 青土社 発売日: 2006/04 メディア: 単行本 購入: 4人 クリック: 54回 この商品を含むブログ (31件)…

ナショナリズムの克服

驚いた。たまたま姜尚中の講演に行くから一冊適当な本でも読もう、と思って手に取った新書にこれほど楽しませてもらえるとは、全く予想していなかった。 戦後後期におけるナショナリズムに興味を持っていたから手に取ったにすぎないような読者をここまで惹き…

フランス7つの謎

僕は基本的に高い本を買えないので、安い新書を読むことが多いです。新書は非常に様々なジャンルを持ったプロダクトで、それ自体で完結することを目的としていないため結局のところ触発されて、高い本をいつの間にか買っているということも少なくないのです…

靖国問題

『日本という国』以来、やっと読んだばかりの本を評価することができます。この本は周知の通り、「靖国問題の決定的論考」と評され、相当な冊数が売れた本です。 靖国問題 (ちくま新書) 作者: 高橋哲哉 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2005/04 メディア:…

シラクのフランス

記念すべき第三弾はジャーナリスト軍司泰史。もうみんな気づいているとは思うけど、とりあえず何か新しく読むまでは、前に読んだオススメ本を書いていきます。というわけで評価の星の数が多いのは必然によるものです。 シラクのフランス (岩波新書) 作者: 軍…

無産大衆神髄

記念すべき第二弾は矢部史郎・山の手緑のゴールデンコンビが贈る『無産大衆神髄』。 無産大衆神髄 作者: 矢部史郎,山の手緑 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2001/01 メディア: 単行本 購入: 4人 クリック: 42回 この商品を含むブログ (13件) を見る …

日本という国

結局、生活日記→映画日記と経て、読書日記になりました。また変わるかもしれません。でもとりあえず記念すべき第一弾は小熊英二。 日本という国 (よりみちパン!セ) 作者: 小熊英二 出版社/メーカー: 理論社 発売日: 2006/04 メディア: 単行本 購入: 13人 ク…

ネオリベ現代生活批判序説

強く売れて欲しいと願っている一冊。 ネオリベ現代生活批判序説 作者: 白石嘉治,大野英士 出版社/メーカー: 新評論 発売日: 2005/10 メディア: 単行本 クリック: 31回 この商品を含むブログ (29件) を見る 白石嘉治・大野英士編『ネオリベ現代生活批判序説』…